Whatever

花より男子 二次創作小説 CP 類×つくし

 

ごあいさつ 




お越しいただき、ありがとうございます。

管理人のsoです。
当blogは、「花より男子」の二次小説blogです。
カップリングは 『 類×つくし 』 オンリーです。
その他のCP予定は今のところ全くありません。

原作者様および出版社様等とは一切関係ありません。
原作主義の方、原作のイメージを壊したくない方は、
決してお読みにならないようお願い致します。

なお、全ての閲覧は自己責任でお願いします。



当blogのタイトル、URL、作品の一部であったとしても、
無断転載は禁止です。





so




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category: ごあいさつ

thread: 管理人より - janre: その他

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◆短編

・プロポーズ ・以心伝心 ・ずっと先 ・flutter ・marriage ・恋愛の法則(前) (後) 
・乙女のはにかみ ・離陸態勢 ・リラの咲く頃 ・meet a deadline ・ラブレター 
・きっかけSide:Rui(2012桃の節句) ・ウソつき(前)(後) ・free spirit ・泣き虫 
・予定調和 ・南風 ・Love is giving ・近距離恋愛 ・below the horizon 
・heartbreak law (ver.Rui) ・heartbreak law (ver.Tsukushi)  ・初恋 ・ラストステップ 
・Cheap Love ・仲良し ・No End of Love ・Dreamscape  ・Snowscape  ・約束
・Overcast Kiss ・恋愛管理 ・Songbird ・Once in a Lifetime (前) (中) (後)
・Starting tomorrow. (2019.3.29)  ・day after tomorrow ・パスポート
・はじまり ・いじわる ・ファーストステップ ・スカイ・ダイビング
・Looking for the one ・glittering or sparkling  ・out of the blue・motion blue


イベント(短編)
・降っても降らなくても(2011七夕) ・類のプレゼント (2011Halloween) 
・by and by前 (2012WD) ・甘くてアマイ(2013V.D.) (前)(後)オマケ ・infinity (2013RuiBD)
・1224 (2019Christmas) ・1225 (2019Christmas) ・1227-1228 (2019TsukushiBirthday)
・チョコレートの味(2020VD)
・3月30日(2020RuiBD)
・make a declaration of love.(2022VD)


・恋と幼馴染と(2020VD)
 → 幼馴染と恋人と(2020WD) 1 2 3 4 4.5R1 4.5R2 5 6 7 7.5R1 7.5R2 8 9
 → Love&Old playmate (完)


※2011クリスマス企画
・告白の行方 (前) (後)  ・すれ違いの行方 (前) (後)


二人暮らしシリーズ(完)
・二人暮らし   ・GAME  ・オオカミ青年  ・冷たいロマンチック(2011つくしB.D)
・ワガママ(2012類B.D)
二人暮らし番外
・because you are very special to me. (2012VD)


You complete me. シリーズ(完)
・You complete me. (2019VD)・You complete me. (2019WD) 
 → ・To me, you are perfect.1 2・You make my life complete.
<番外編> スカイ・ロック・ゲート 1 2 3 4


わたしの旦那様シリーズ (それそれに独立した短編。 続きものではありません)
・Good Morning  ・ストロベリーフィールド  ・わたしのおしごと  ・秘密
・おめかし  ・なみだのあと(2012つくしBD)  ・お買いもの ・定期メンテナンス


・花沢類のアルバイト 1 2...


・first experience 1 2 3 4 (完)


・僕らの恋 1 2 3 (終)





◆中編

・シアワセな日々 1 2 3 (終)
 <番外編> ・シアワセな日々 : ahead of that  
    ・snow drop 1 2 3 4 5 6 7 8 (完)
・シアワセな日々 : つくしの反乱 1 2 3 4 5 6 7 8 (終)
・シアワセな日々Ⅱ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 (終)
・シアワセな日々Ⅱ : 逆襲の類 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (完)


・つくしの長い一日 1 2 3 4 5 6 (完)


※1→2→3→4→a clear day→5→a rainy day→6→逆光→7→tea break→8→閃光→9
・sugar 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (完)
 <番外編> ・a clear day ・a rainy day ・逆光  ・tea break ・閃光 (前) (後)
 <特別編> ・つくちゃんと一緒  ・お願いごと  ・ごはんだよ
       ・Happy Holidays(前)(後)(2012Xmas) ・sugar baby (2019桃の節句) ・寝顔

sugar番外シリーズ (中編のsugar番外にリンクした短編)
・On the sun in the sky ・水色の傘 ・横顔 ・落書き ・コイビト ・wrong guess


・The Best Lasts Forever 1 2 3 4 5 6 7 8 (完)


・天然自然 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15.1 15.2 16 (完)
 <番外編> ・定期便  ・年始のあいさつ  ・Flowers for…  ・affection 
      ・年始の挨拶(2013)


ポップシリーズ
・ポップチューン  ・ミディアムポップ  ・ポップコンフェクション  ・ポップロック
・ポップビート  ・テクノポップ  ・ポップナンバー (完)
(ポップシリーズ続編)
・ポップスター 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (完)


・ダブルスチール 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 (完)


・抹茶みるく 1 2 3 4 5 6 7 8 (完)


※不定期連載
・泰然自若 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 ......


・forget-me-not 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 (完)


・Higher than the sun 1 2 3 4 5 6 (完)


・永遠と一日 Rui Akira Tsukasa Sojiro Tsukushi永遠の手 (完)


・天高く恋燃ゆる秋 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 12.5R 13 (完)

   <番外編>  秋深き 隣は恋を する人ぞ


・What's … between friends? 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 (完)

   <番外編>  between ourselves 1 2 3 4 5 6 (完)




◆長編

・and evening 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
        21 22 23 24 25 26 (終)
       ・bright golden yellow  ・ultramarine (完)
   
  <番外編> 観覧車



・Viva La Vida 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (完)

  <特別編> ・This love is two dollars. 1 2 3 4 5 6 7 (完)



・A solar fragment. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 (完)

  <特別編> ・ソメイヨシノ(2012類B.D) 1 2 3 (完)



・little by little 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (完)

  <aftereffect> ・うたた寝 (2019RuiBD)



・君の恋人 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (完)


・First crush 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (完)

  <Extra Edition> First priority 1 2 3 (完)
          (One Big) First Project 1 2 3(完)


・恋愛小説 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 (完)


・Heart touching happiness
  P 1 2 3 4 5 6 6.5R 7 7.5R 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 21.5R 22 23 24 E (完)





◇コラボ
 (類つくサイトマスターさまとのコラボレーション作品)

・Morning Glory 1 2 3 4 5 5.5 6 7 (完)  ・朝顔の花永遠

・木枯らしと陽だまり 1 2 3 4 5 6 7 8 (完)
 <続編> ※ so単独執筆
  ・そよ風と水たまり 1 2 3 (完)





All writing by so.


■ final note












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after words of Heart touching Happiness 






半分以上は3年前の2019年ころにバーッと書いていたもので、
「天高く恋燃ゆる秋」←これよりも前である事は確実。
と言うのも、今回のRが私が初めて書いたRだからなんだけどw
blog再開して割とすぐの頃に書いていたものなので、当時のものと被ってるところ多いと思う。

今回はF4全員既婚、つくしちゃん彼氏有のアラサー設定だったのただけれど、
花男二次ファンにはF4既婚反対派勢力が一定数いるよね(過去のコメント等で独自調査w)、
ここは類つく萌えな場所なので、それはそれは花沢類をつくし以外の人と結婚させるなんて!憤慨!って人が多い。
結婚どころか類がつくし以外の女の人と関係を持つなんて!憤慨!ってのも多い。
多いからって気にはしないの。これは私の妄想だからw

こういうご時世(コロナ)だから、切ない話よりも類つくラブラブ話が良いとかね......わかります。
でも、こういうご時世(コロナ)←これ何年目?って感じなのw
私だって最初の頃はそう思ってバカみたいな話(幼馴染シリーズ)書いたりしてたわよw
(...と、連載中に世界はもっと様変わりしてしまったけれど......。これはまた別の話になるので今回は触れません)

連載開始直前まで悩んだよ。
公開に踏み切れないと言うか、書き始めた当初から全て限定記事で行くつもりでいたのもあってね。

でも思い切って普通に公開したら、やはり後悔するようなことがあった。
今も多少は後悔している。
けれど、多くの方には楽しんで頂けたのかなと...と、ポジティブに考えておりますw

お話も当初より話数が伸びた。
途中で話の場面の切り替えがうまくいかんなあ...ってか、妙に長文の回があって、
ここぶつ切りにして1回は短くなるけど、その分更新頻度上げれば良いか...ってやってみたりしました。


前置きが長くなってしまいました。


お話は冒頭から設定ネタバレさせているので、それ以降はどんどこグイグイw

諦めて受け入れたのではなく、自覚を持って責任を果たす。←こういう大人になったF4を書いてみたいなって思ったの。
つくしちゃんに出会ったことで後者の人生を歩む事になった4人ね。
つくしちゃんの方が実はどちらかと言うと諦めた大人になっているw

誰も自分の選択には後悔なんてしていないのよ。
しっかりと受け入れている。大人の男たち...みたいなのを出したかったけれど...どうだろうか...不安である(;´・ω・)
でも、ちょっと、懐かしがったり、寂しくなっちゃったりはするの。
そんな人生の途中で立ち止まって振り返って、方向転換をする時が来た幼馴染達のお話でもある...ある?


類とつくしの思い出の一夜が、タイトルにもなってる「幸せな感動」←そのまんまw
幸せという感動に震えた二人の思い出の一夜から、別々に歩んできた二人の人生がまた交差しちゃうって言う......。
まあ、運命による巡り合わせ←二次あるあるw

これが運命であったのか必然であったのかと二人のみぞ知るところだとは思うのだけれど。



親友(司)と幸せになるはずだった好きな女(つくし)がいて、
でもその恋は、家や会社や大勢の大人たちによって引き裂かれてしまって、
類くんは、その傷ついたつくしちゃんを誰よりも一番近くで見ていただろうから、
同じような環境の、同じような立場の自分が、つくしちゃんに好きだなんて言えなかったのよ。

だから、一夜の思い出を欲しがって、それを人生の糧とした。

そんなところからお話は始まる訳だけど、
別に離婚を機に取り戻しに行く...って言う、そんなストレート過ぎる格好良いものではなくて、
つまるところは、類くんのつくしちゃんに対する壮大な執着のお話w

そしてそれに加担するのがかつてのF4と呼ばれた幼馴染達。
今回はF4全員既婚ってだけではなく、後継者として立派に歩んで行っている姿をね、
なんか出したいなあとか思って。

なので後半は3人それぞれの視点もいれてみました。
私の脳内設定は色々とあるのだけど、本編に入らなかったエピソードを凝縮すべく......。

司は何だかんだで芯の強い男だから前を向くと決めたら前を向きそう。
つくしちゃんと出会った事で本来の優しいところも顕著に出るようになったしね。
割とうまくやってんじゃないかなあと思う。浮気とかもしそうにないし。
でも、つくしちゃんのことは別れてから監視してるw
おかしな男に引っかかったり、トラブルに巻き込まれた時は参上する気満々だったんだと思う。
つくしちゃんの元カレ...谷原の時は司も言っていた通り素性も知れていて問題なかったからスルー。
類くんの時は、てめぇ見合いして婚約話が出ている状態で牧野に手を出した挙句妊娠させやがって!けしからん!!で特攻w

あきらは実は一番ドライなんじゃないかなって。
一人っ子経験を経てからの年の離れた妹二人に若く乙女な母親だもん。
確かに優しくて気配り上手だけど、10代にして年上の女...しかも既婚者を相手に不倫を繰り返してきた男だよ?
優しいのか?ってところあるw
総二郎はね、冷めてる割に性根が良い奴って言うかね...非情になりきれないところがある気がする。
それに女性を傷つけるようなことは言葉一つでもしないだろうし、
だから幾ら政略結婚とはいえ、奥さんには辛く厳しく当たったりしなさそうw

そんな大人な男たちに書けていたら良いんだけど......。
ちなみにサブタイトルもそのまんまよ。
総二郎&あきらのは「愛をありがとう」みたいな感じで、
これは総二郎やあきらから類とつくしに向けた見方も出来るけれど、
逆に類とつくしから総二郎とあきらへ向けたものでもあるみたいな。
上手く言えんけどw
司のはもっと上手く言えないのだけど、「場面」よね。
その感動すると言うかそういう場面。
それは司にとってつくしちゃんの変わらない笑顔を見れた場面であり、
そこに自分がいて向き合って笑えている場面であり......とかいろいろ。



類くんはつくしちゃんとの再会を機に、あらゆる覚悟を胸にしたのだと思うのよ。
子づくり宣言から始まって、いずれつくしちゃんを妻にすること、つくしちゃん以外の女とは子づくりしないこと......
そのためにカット&保存。
これ、直接的にはあえて書かなかった。

つくしちゃんの彼氏は、いつもの如くモブ扱いなので深堀はしなかったけれど、
格好つけてただけで、つくしちゃんのことは本気で好きだったのよ。
普通に口説いて付き合う方向に持って行ってその後何年も付き合っていたわけだし。
強がって後悔してトドメ刺されて終了。

類くんが怒りを露わにするほど許せない男だから、こんなもんで。

あきらも総二郎も類くんの沸々とした嫉妬の炎を感じていたから、
(↑本人はとぼけていたけれど、親友の執着の強さを二人が知らない訳ないものね)
もういいよな?と確認......
まあ良きに計らってやった(美作商事に特別なメリットも無い商談成立)のだから、
もうこれ以上は関わってくんなと釘刺すぐらいは良いのだけど、本人が後悔してそうなのと、
しつこそうだから総二郎がつくしにとどめを刺すように仕向けて類くんの不安も解消。



多分、結婚式はメープルの教会で身内と友人だけで済ませたと思うよ。
披露宴も大袈裟にはしなかったかもね。
妊婦だしね。

赤ちゃん...男か女かも考えていなかったけれど、
類似の二人の会話から男の子の線が濃厚w


連載開始から暫くは何だかんだあったけど、終わってみると、続編や番外編についての声が意外にも多いので
少し書いてみようかなと言う気にはなっています。
私の脳内ではある程度の設定は出来上がっていますけれど、書くほどの種(ネタ的な主になるもの)が無いのよね。

花沢の後継者にふさわしい名前が決まったら書くかも......w
なので、花沢の後継者にふさわしい名を募集していますw





始まりは思い出。

終わりは未来。

どちらも幸せな感動に震えるけれど、
最後は泣きそうなほどの感動では無くて、泣いてしまうほどの感動でした。

......ってことで。









今回もわざわざコメントを残して頂いた皆様&拍手ポチッとして頂いた皆様、どうもありがとうございます。
いつも大変感謝しております。
拍手コメントのお返事は割愛させて頂いていますが、こちらも無論全て読ませて頂いて感謝しております。

ありがとうございました。



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Heart touching happiness -Epilogue- 

epilogue
heart touching smile.





そわそわしていた。
それはもう何年も前のあの冬が始まる少し前の日の朝みたいに。

あの日は人生で最初で最後の自分が主役になる日のような感覚で、
いつも通りの雰囲気に見えていたのであれば、それはそれを心掛けていただけで、
本当はつくしを迎えに行く時から指先が震えるぐらい緊張していて、
ハンドルを握る手のひらは冷たかった。

鉛色みたいな海も空も忘れないでおこうと思った。
冷たかった風に揺れていたマフラーも、俺のコートのポケットの中で繋いだ手も、
全部忘れないでいたいと思った。





****





出社してみたもののそわそわと落ち着かなくて、全く仕事も捗らないところへ、
つくしが分娩室に入ったと言う連絡があったので、
一目散に地下駐車場へ降りて車に乗り込もうとすれば、
「社長、待ってください!」と、息を切らしながら追いかけてきた田村に止められる。

「車呼んでます。そんな状態で運転しないで下さい」
厳し目な口調で「ダメです」と念を押される。

今日は朝からずっと落ち着かない。
この感じは憶えている。
何年も前の冬が来る少し前の日の朝も、俺はドキドキしてこんな風にそわそわしていた。

「少し落ち着きなさいませ」
まだ早いと解っていても病院に到着してしまった俺に使用人頭が窘めるような口調。

椅子に座っては立ち上がり、立ち上がっては座り、
その辺を2,3歩移動してみたり、窓の外を眺めてみたり。
時計を何度も確認しては病室の白い天井を仰ぎ見て、大きく息を吐く。

今日があの日と似ているようで違うと気付いたのは、
何も今が春で今日が晴れで空の青に白い雲が映えているからではない。
手のひらも指の先まで温かいからではない。

俺が今、未来を待っているからなのだ。





*****





そわそわと言うか、ふわふわと言うか、ドキドキと言うか、
言い表せない感情が押し寄せてきて、そーっと抱いてみる。

甘いような柔らかいような温かさに、
感動という言葉だけでは到底足りない感情が爆発しそうになる。

あんなにもこの指の隙間から流れて行った未来が、今、ここにあるのだ。


「類似かな」
「まだわからないよ」

「だって髪の毛が茶色いもん」

そう微笑むつくしは穏やかそのもの。



「ありがとう、つくし」



小さな呼吸に揺れる睫毛。
握られた手の指先までも温かい。



この胸に生まれた震えるような感動は、泣いてしまうほどに幸せで、
ただただ、美しい。



幸せだよ。
ありがとう。










Fin.









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Heart touching happiness 24 -a touching scene- 

Chapter : 24
a touching scene.





「奥さんと子供は? NYなの?」
「ああ」

メープルジャパンの業務を引き継ぐ事になって初の日本勤務。
妻子は慣れ親しんだNYでの生活の継続を望んだ。
不満はない。

類じゃないけれど、どうでもいい。

「寂しくない?」
「......ねーよ」

相変わらずズレている牧野に呆れる。

「..ふふっ」
「なんだよ?」

花沢の使用人が淹れてきたハーブティーを口にしながら、笑う牧野を見れば、
「やっぱり寂しいんでしょ」と、まるで俺が強がっているみたいな言い方をされる。

「ちょいちょいうちに来るの、一人でいるの寂しいからなんでしょ?」
「バカか、お前......」

わかってる。みたいな態度で自信満々に言う牧野に呆れを通り越す。
俺がこの花沢の屋敷に通うのは、類への嫌がらせに他ならない。

「この家には慣れたのかよ?」
「うんうん。最高だよ」
「最高?」

使用人は皆親切で優しくお喋りも楽しいし散歩にも付き添ってくれるし、
お茶もご飯も美味しいと喋る牧野。
大昔に俺の家でメイドとして暮らしていた事が少し思い出される。
当然だが、あの頃の俺は牧野が花沢の社長夫人になるなんて思っていなかった。

「お前が快適なら類も安心だろうな」

俺が用意した物件をヒステリックに拒否してきた類を思い出せば笑えてくる。
こんな風に笑える自分なんて想像したことも無かった。

「そうでもないよ?」と、困ったような牧野だけど、それでも安心したように頬を緩ませる。

最近になって考える事は、例えば、俺が牧野との未来を譲らず強行していたなら、
牧野は今でもあの頃みたいに笑っていただろうかと言うこと。
これまでは、そんなくだらない「もしも」のことなど、
俺の人生では考えるだけ無駄で不毛なことだったし、
そもそも俺にはそんな時間なんて無かったから、考えてみたこともなかった。

......本当は考えたくなかったと言うのが本音。
この本音を認められたのも最近のこと。

「何で俺じゃなく類だったんだろうな」

多分、あの頃の俺が諦めず屈せず全てを投げ捨てて牧野との未来を掴みに行っていたとしたら、
こんなに上手くはいかなかったような気がして、自分が言い出したにも関わらず気分が悪くなる。

例えば、今の俺なら、妻には多額の慰謝料を支払い離婚することは可能。
そのうえで牧野に会いに行ったのが俺なら...と、わずかに思考してすぐに消し去る。

「何でお前は俺じゃなくて類なんだろうな」

あらゆることを想定したとして、全てはこれに尽きるのではないかと思ってしまう。

「それは......類だからかなあ」
「あ?」

俺の独り言のような嫌味のような、そんな呟きに自然に反応した牧野。
思わずその言葉にジロリと牧野を睨むけれど、
考え込むような仕草で首を捻っているから気付いていない。

「あっ...」と、考え込んでいたっぽい牧野が小さく声を出して扉を振り向く。
僅かに廊下の足音が近付いてくる気配。

「司は帰る時間だよ」

扉が開くと同時に飛び込んできた声はもちろん類。
俺の前まで来て仁王立ち。

「帰って」

「類、おかえり」

俺を睨みつける類の後方から、呑気な牧野の声が飛んできて、
「あ、うん、ただいま」と、振り向いた類がニコリと微笑む。

見つめ合って微笑む二人に苛立ちよりも諦めと言うか呆れの気持ちが強い。

「牧野、こいつはな、何でも俺のせいにして自分の過去を正当化しようとしてんだよ」

何の話だ?と不機嫌に俺を見る類に続ける。

「俺のせいで牧野の恋を見守る事も叶わなかったとか言ってただろ」
「そんな言い方してない」
「俺のせいで気持ちを伝える事も出来なかったとか知らねーし!」

唯一好きな女の為に出来る事が、その恋を見守る事だけだったのに、それさえも奪われたと、
そうして、ただ、泣いている牧野の傍に居るだけしか出来なかったとか何とか......
俺と牧野が別れを選択するしか無かった頃の事をそんな風に言って、
だから、俺と似たような立場の自分が気持ちを伝えられなかったとか、ふざけたことをグチグチと!

「女々しいんだよ!お前は!」
「......女々しいよ、俺は」
「開き直ってんじゃねーよ。
 俺のせいじゃなく、俺のおかげでお前は牧野と恋愛ごっこ出来てたんだからな!」

恋愛じゃない。
あんなものは「ごっこ」だ。

「シレっと手出して、その後はそれっきりこれっきりだったのに、
 どの面下げて会いに行ったんだよ?」

聞いてやろーじゃねーか。
知ってやろーじゃねーか。
親友として。

ジロリと一瞬牧野を見れば、気まずそうに視線を逸らす。

「爽やかに笑顔で挨拶したよ」
「は?」

「だって、つくしは俺の笑った顔が一番好きだからね」
「......」
「落としにかかってるんだもん、何だって使うよ、俺は」

フンとした態度の類を見てから、どういうことだ?と言う意味を込めて、牧野を睨む。

「落とされちゃって...... /// 」

「照れてんじゃねーよ。バカかよ!」
「俺の妻にバカなんて言わないで。訴えるよ」

腹ただしい。
これも、それも、「類だからかなあ」の一言で片付けられるのだから、
こんなにバカバカしいこともないと思う。

「類、お前...ちょっとうまくいったからって調子に乗んなよ」

「うるさいな」と、大袈裟に息を吐く類は、
そんなにまだ自分に何か言い足りないなら聞くけど?と、
面倒そうにソファに腰を落とすと足を組む。

「別に何もねーよ」
「......じゃあ帰って」
「やだね。 ここへ来るのは俺のライフワークだ」
「今すぐやめて」

この無表情男が顔をひきつらせるのを見るのも最近の俺は楽しい。

「俺は別に何も正当化してないけどね」、
一つ息を吐く類の「それはお前だろ?」みたいな目が鬱陶しい。

「司、俺は過去に戻ってやり直せたとしても、何もできなかったと思うよ」
「なんだよ?」

「全て知った上でも、俺は何も出来なかったと思うって話だよ」
「......」

多分、良く分からないのは俺だけではなく、牧野もそうだと見えてポカンと口を開けている。
類は何時だって口下手だとこんな時にそんなことを思う。

「だから、その幸せとか笑顔とか、そういうものを守りたいとして、
 あの頃の俺に何が出来たのかって、考えても考えてもやっぱり何も出来なかったと思うし、
 何をどうしてどんな覚悟を決めたら良かったのかも今もまだ分からないんだよ」

それなら......と、
「俺も同じだ」「あたしも同じ」と、俺と牧野の声が被る。
思わず顔を見合わせる俺と牧野を、
「やめてよ...そういうの...」と、不貞腐れたような声の類が頬杖をついて睨んでくる。

同じだと思う。
「もしも」なんて考えるだけ無駄だけど、
過去に戻れたとしても、俺はやっぱり牧野つくしとの人生よりも、
道明寺司としての人生を選んだだろうし、
無論、二人共に歩いて行く未来が本望であったことに変わりは無いけれど、
若かったとか、そんな言葉で片付けられるような、そういうレベルの話では無いのだ。

どんな覚悟を決めたら良かったのか......

本当にそうだと思う。
どんな覚悟でその手を取れば良かったのか、分からない。

だから、結局、何も出来なくて、そんな自分に打ちのめされて、
それでもそうまでして歩く人生なのだから前を向いていたいと願った事に偽りは無いのだ。

「類、道明寺......」と、牧野の声にそちらを見れば、
あの頃みたいな笑顔がそこにはあって......。

「二人とも、ありがとう」

「なんだ?」と、牧野を見つめる俺と、ん?と同じように牧野を見つめて首を傾げる類。

「あたしを守ろうとしてくれたんだよね」
「「......」」



「ありがとう」



それは、ただ、ただ、俺が願ったもの。
いつか、どこかで、そのままの笑顔でいてくれること。



ただ、その笑顔をこんな風に目にする日があるなんて知らなかった。
向き合って笑い合うなんて、想像したことも無かった。



過去のことなんて考えるだけ無駄だ。
不毛でバカげている。


だって、今でも、
牧野はあの頃みたいに笑っているのだから。








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