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ごあいさつ

カテゴリ: ごあいさつ  / テーマ: 管理人より  / ジャンル: その他




お越しいただきありがとうございます。

当blogは「花より男子」の二次小説blogです。
カップリングは 『 類×つくし 』 オンリーです。
その他のCPは全くありません。

原作者様および出版社様等とは一切関係ありません。
原作主義の方、原作のイメージを壊したくない方は決してお読みにならないようお願い致します。

なお、全ての閲覧は自己責任でお願いします。



当blogのタイトル、URL、作品の一部であったとしても無断転載は禁止です。





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編集 / 2023.06.05 / コメント: 94 / トラックバック: 0 / PageTop↑

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カテゴリ: MENU  / テーマ: 二次創作:小説  / ジャンル: 小説・文学




◆短編 (古→新)

・プロポーズ・以心伝心・ずっと先・flutter・marriage・恋愛の法則(前) (後)
・乙女のはにかみ・離陸態勢・リラの咲く頃・meet a deadline・ラブレター
・きっかけSide:Rui(2012桃の節句)・ウソつき(前)(後)・free spirit・泣き虫
・予定調和・南風・Love is giving ・近距離恋愛・below the horizon
・heartbreak law (ver.Rui) ・heartbreak law (ver.Tsukushi) ・初恋
・ラストステップ・Cheap Love・仲良し・No End of Love・Dreamscape
・Snowscape ・約束 ・Overcast Kiss・恋愛管理・Songbird
・Once in a Lifetime (前) (中) (後)
・Starting tomorrow. (2019.3.29) ・day after tomorrow
・パスポート ・はじまり・いじわる・ファーストステップ・スカイ・ダイビング
・Looking for the one ・glittering or sparkling ・out of the blue・motion blue


イベント(短編) (古→新)
・降っても降らなくても(2011七夕)・類のプレゼント (2011Halloween) 
・告白の行方 (前) (後) (2011Xmas) ・すれ違いの行方 (前) (後) (2011Xmas)
・by and by前 (2012WD) ・甘くてアマイ(2013V.D.) (前)(後)オマケ 
・infinity (2013RuiBD)

・1224 (2019Christmas)・1225 (2019Christmas)
・1227-1228 (2019TsukushiBirthday)
・チョコレートの味(2020VD)
・3月30日(2020RuiBD)
・make a declaration of love.(2022VD)
・チョコレートな関係 (2022VD) 1 2 3番外編 (完)

二人暮らしシリーズ(完)
・二人暮らし・GAME・オオカミ青年
・冷たいロマンチック(2011つくしB.D)・ワガママ(2012類B.D)
二人暮らし番外
・because you are very special to me. (2012VD)

You complete me. シリーズ(完)
・You complete me. (2019VD)・You complete me. (2019WD) 
 → ・To me, you are perfect.1 2・You make my life complete.
<番外編> スカイ・ロック・ゲート 1 2 3 4

・恋と幼馴染と(2020VD)
 → 幼馴染と恋人と(2020WD) 1 2 3 4 4.5R1 4.5R2 5 6 7 7.5R1 7.5R2 8 9
 → Love&Old playmate (完)

わたしの旦那様シリーズ (それそれに独立した短編。 続きものではありません)
・Good Morning・ストロベリーフィールド・わたしのおしごと・秘密
・おめかし・なみだのあと(2012つくしBD)・お買いもの・定期メンテナンス


・花沢類のアルバイト 1 2...


・first experience 1 2 3 4 (完)


・僕らの恋 1 2 3 (終)

----------------------------------------------------------------------------------------------------

◆中/長編 (新→古)


・The Masterplan - 連載中 - パラレル設定
P 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 E


・Heart touching happiness
P 1 2 3 4 5 6 6.5R 7 7.5R 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 21.5R 22 23 24 E (完)


・恋愛小説
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 (完)


・What's … between friends?
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 (完)
<番外編>  between ourselves 1 2 3 4 5 6 (完)


・天高く恋燃ゆる秋
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 12.5R 13 (完)
<番外編>  秋深き 隣は恋を する人ぞ


・永遠と一日
Rui Akira Tsukasa Sojiro Tsukushi永遠の手 (完)


・Higher than the sun
1 2 3 4 5 6 (完)


・First crush
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (完)
<Extra Edition> First priority 1 2 3 (完)
 (One Big) First Project 1 2 3(完)


・forget-me-not 
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 (完)
・forget-me-not - cut the knot -
1 2 3 4 5 6 (完)


・君の恋人 
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (完)


※不定期連載
・泰然自若 
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 ......


・little by little 
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (完)
<aftereffect> ・うたた寝 (2019RuiBD)


・The Best Lasts Forever 
1 2 3 4 5 6 7 8 (完)


・天然自然
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15.1 15.2 16 (完)
<番外編>・定期便・年始のあいさつ・Flowers for…・affection・年始の挨拶(2013)


ポップシリーズ
・ポップチューン・ミディアムポップ・ポップコンフェクション・ポップロック
・ポップビート・テクノポップ・ポップナンバー (完)
(ポップシリーズ続編)
・ポップスター
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (完)


・ダブルスチール
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 (完)


・抹茶みるく
1 2 3 4 5 6 7 8 (完)


※1→2→3→4→a clear day→5→a rainy day→6→逆光→7→tea break→8→閃光→9
・sugar
 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (完)
 <番外編> ・a clear day・a rainy day・逆光・tea break・閃光 (前) (後)
 <特別編> ・つくちゃんと一緒・お願いごと・ごはんだよ・Happy Holidays(前)(後)(2012Xmas) ・sugar baby (2019桃の節句) ・寝顔sugar番外シリーズ (中編のsugar番外にリンクした短編)
 ・On the sun in the sky・水色の傘・横顔・落書き・コイビト・wrong guess


・A solar fragment.
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 (完)
・ソメイヨシノ(2012類B.D) A solar fragment 特別編
1 2 3 (完)


・Viva La Vida
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 (完)
<特別編> ・This love is two dollars. 
1 2 3 4 5 6 7 (完)


・つくしの長い一日 
1 2 3 4 5 6 (完)


・シアワセな日々
1 2 3 (終)
<番外編> ・シアワセな日々 : ahead of that
・snow drop 
1 2 3 4 5 6 7 8 (完)
・シアワセな日々 : つくしの反乱
1 2 3 4 5 6 7 8 (終)
・シアワセな日々Ⅱ 
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 (終)
・シアワセな日々Ⅱ : 逆襲の類
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (完)


・and evening 
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26(終)
・bright golden yellow ・ultramarine (完)
<番外編> 観覧車


------------------------------------------------------------------------------------------------------


◇コラボ
 (類つくサイトマスターさまとのコラボレーション作品)

・Morning Glory 1 2 3 4 5 5.5 6 7 (完)  ・朝顔の花永遠

・木枯らしと陽だまり 1 2 3 4 5 6 7 8 (完)
 <続編> ※ so単独執筆
  ・そよ風と水たまり 1 2 3 (完)





All writing by so.


■ final note












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編集 / 2023.06.05 / コメント: 10 / トラックバック: 0 / PageTop↑

afterword of The Masterplan

カテゴリ: The Masterplan  / テーマ: 二次創作:小説  / ジャンル: 小説・文学






私の初パラレル設定話でした。
最初にも書いた通りパラレル設定を書くつもりはずっと無かったから結構悩みました。
でもUPしてみたら割と皆さんに受け入れられたようで良かったなって思ってます。

私が悩んでいたのはやはり類(F4)とつくし感と言うかね......。
基本設定が辛うじて残っているだけのお話になると、これ類つくである必要ある?となってしまわなくもないので、そこは忘れないで書きたいなって思って。
あとせっかくこういう設定で書くのだからポップなお話の方が良いかなって。
わざわざパラレル設定にするのにシリアスにしちゃうと、類らしさとかつくしらしさとか出せる気がしないなって思って。
それでこんな感じになったのだけど......ポップな感じが何だか...ねぇ?
いや、いいのよ。これ私の妄想だからねw

私個人的には類つく二次は社会人設定萌えなの。
学生時代のお話ってイマイチ萌えないのよね。
それは私がもう青春キラキラ甘酸っぱさ全開少女漫画ストーリーをスン...とした表情でしか見れなくなっている年寄りだからなのよ。
だから絶対に社会人設定。
それから私の次の性癖としてガチのオフィスラブ萌えってのがあるの。
この2点は外せなかった。
そしてこうなった。って感じ。

社会人から始まるなら類とつくしは高校時代に出会っていてはいけないので、つくしを英徳に入学させることをそもそも切ることに...牧野パパのリストラを早めました。
遅かれ早かれああいう家庭は破綻するものよ。だいたいそう(現実的)
そうして交差しなかった、貧乏脱却に青春の全てを捧げた堅く真面目な女「つくし」と、拗らせた片想いだけを引きずって世間知らずのまま年だけ取った男「類」が出会ってしまう...って言う......。
お互い恋愛(男女)経験ゼロの二人が運命的(?)に出会って恋に落ちる、所謂あるある王道話だったのだけど全てはMasterplanって言うね......。

Masterplan...某眉毛兄の造語です。
つまり...簡単に言えば「神の計画」。

お話は15歳のつくしちゃんが自らの身に起きた現実を受け止め、自身を再生すべく最高の人生計画を立てて邁進して行くところが原点。
この壮大な計画だけど、結局は人生なんてその意味すら誰も本当には理解なんて出来ないって言うね、結局はやはり「神の計画」なの。
つくしちゃんが英徳に入学せず非常階段で類と出会わなかったとしても、神の計画はいつだってそれを引き合わせようとするの。
だからつくしちゃんは導かれるように道明寺でも美作でもなく花沢に入社をし、まさに神の力とでも言うべき強引さで秘書室へ。
そうして回り始めた歯車はその強引さのままつくしちゃんの人生に介入し類の秘書として抜群の経歴を手に入れさせ...後はよしなに...みたいなw

良いものが出来ても出来なくても...と類くんが残した葡萄畑も、それは運命の歯車の一部だったっていう...そんなお話なの。


原作では類とつくしが出会うのが早すぎたせいで、類は静への幻想を抱いたまま片思いを拗らせているし、静は静で別に類に恋愛感情は無いのに慕われることに多少の愉悦もあったのか決してはっきりと突き放さない...むしろ男女関係さえも受け入れ態勢だったわけじゃない。
でもさ、つくしとさえ出会っていなければ、類は絶対に静にはっきりと気持ちを伝える事も無かっただろうし、ましてやパリまで追いかけて行くなんてありえなかったこと。
だから、ここでの類はつくしと出会っていないせいで、静への気持ちを長く長く時間をかけて自分なりに消化していたと思うのよ。
ただ、長く長く時間を掛けたせいで拗らせ度が重めのヤバ目になっていたのだけれどね。

それから原作では司がつくしを「運命の女」だとか「女神」だとか言うよね。
ここでは類くんの運命の女=つくしだし、女神=つくしなのよ。
ただ、前述のとおり類は静に重めでヤバ目の片思いを拗らせているから、つくしと出会う前まではずっと類の女神は静なの。
そしてこれこそが虚像。君の恋人じゃないけど偶像崇拝。
それもこれも遅れて来た初恋が夢も希望も連れてくる展開...運命の女神現る。みたいなw

そもそも論だけど、類つく萌えの皆さんなら似たような感情を抱いているとは思うんだけど、最初に出会ったのは類とつくしなのに、ポッと出の凶暴で横暴なクズみたいな男(司)がいくら改心したからと言って、ヒロインはそんな男に惚れてはいけないのよ!って言う......()
あるよね?...え? ない? ......私はあるw

そんなわけで神の計画は崇高なまでに正しく進められて行くのです。はい。

類の静への気持ち......これがこのお話でも一つの大きな問題でもあったわけだけど、長らく拗らせていた類の感情も結局は類自身が超えて行くってのが大事よね。
それが「さようなら」と言う決別を経て、それでもつくしはそんな類の想いを「純愛」だと言っちゃうわけ。
この辺がつくしらしさと言うか、類が惚れるつくし像と言うか......。

純愛だったと思うよ。
だって幼少の頃から、ただ一人慕い続けて憧れて追いかけていた女神のような女性だもの。
ただ経験するだけの関係にもなりたくなくて、つくし曰く無駄に乙女な感情により誘ったくせにいざとなったら断ったわけだしね。
きっとその辺もつくしは理解していたのだと思う。
だからこそ類の長年の積年の片思いを本心では笑ってはいないの。


支離滅裂になってきちゃったけど......後半の10話ぐらいはその辺を書いている。
本来は20話で終わり。二人が結ばれて終了、後半の10話は別枠と言うか番外編でUPするつもりでいたのだけど気が変わった。
だってこれ類のMasterplanだなあと思って。
だから20話以降ダラダラとおまけみたいな話が続くのだけど、それは類の一人の男としての成長と言うか...原作ではつくしと出会って酸いも甘いも経験してあっと言う間に大人の男の包容力的スキルをマスターする類だけど、このお話では20話以降がそれに当たるかなって感じ。

それに司を登場させてなかったしね。
とにかく類が寄り道さえしなければ類つくは成立するのだから、その心の寄り道や整理や咀嚼する時間的なものはつくしと出会う前に全て類は一人で何とかしていたわけだから後はほんの1歩だけだったのよ。
そしてつくしとの出会いによりポーンと飛び越えたわけだから、その後幾らインパクト大の司が出てきたところでもう無理よ。
そんな簡単につくしはもう司に惹かれて行かないし、類も譲ったりしない。
神の計画ではつくしは道明寺楓を本能的に避けたので司との出会いも遅れたしね。むしろ出会わなかった。
なので司は登場してきても、つくしとは良き友達止まり。むしろ親友。唯一の女友達枠。


そんな感じで最後は類の夢の話が出てきて終り。
きっと二人でワインメーカーになるよ。



今回もたくさんの拍手&コメントを残してくれた皆さん、どうもありがとうございました。
いつもとても嬉しいです。



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編集 / 2023.06.04 / コメント: 1 / トラックバック: 0 / PageTop↑

The Masterplan - Epilogue -

カテゴリ: The Masterplan  / テーマ: 二次創作:小説  / ジャンル: 小説・文学

Epilogue





「見て...類...綺麗な色。キラキラしてる」
丘の上で晴れた空にワイングラスを掲げるつくしはご満悦の表情。
「うん」と返事をしつつ、そのつくしが掲げているグラスにカチンと自分のグラスを当てる。

定期的に足を運んでいたこの農園だけど、昨今は目的が少し変わりつつある。
今までは経営が主であとは俺自身のリフレッシュ。

「うん...おいしい」と頷くつくしに「そう?」と首を傾げる俺。
「なんなら去年の方が良くなかった?」と続ければ、「あたしと類が手を加えたせいだね」とアハハ!と笑う。

こだまするみたいなつくしの笑顔に夢が広がって行く。

数字よりも今はこの空の下でワイン造りと言うか農作業に夢中になっているつくしと一緒にその枝や葉や土に触れている方が楽しい。
今までは全て任せっきりだった。
「やってみたい」と言うつくしに付き合って体験をし始めた俺だけど、つくしが楽しいと笑うから俺も楽しくて笑って......。


風が吹く度に香る土の匂い。
つくしの笑い声と揺れる葡萄の実。

この丘の下で体験した季節は俺に夢をくれた。



「いつか俺がこの仕事を辞めたら一緒にワイナリーを経営しよ」
「うふふ...プロポーズみたい ///

もっとプロポーズはこう...大々的と言うか...片膝ついて指輪をパカっとやるもんなんじゃないの?と俺は思うわけで、だから照れているつくしには少し呆れるけれど、「いつか俺が花沢物産から離れても一緒に居てよ」と肩を抱く。

「当たり前でしょ!あたしが花沢のブランド目当てで結婚決めたみたいな...道明寺みたいなこと言わないでよ」

赤く染めた頬を膨らませて、尖らせた小さな唇。

「うん。顔だもんな...アハハ」

趣味のようなリアルシミュレーションのような感覚で始めたワイン作りだけど、今は本当に心からこの丘を、この景色を残して良かったと思う。


夢が出来た。


「いつか二人でワインメーカーになろうよ」


やりたいこともなりたいものも無かった。
決められた人生の道程が当然でそれしかないと信じて疑っていなかった。
「もしも」なんて考えた事も無かった。
つくしが言う人生プランみたいなものは俺にはずっと無かったけれど、この丘の上でつくしと一緒にワインを開けて、その景色を仰ぎ見た時に世界がたちまち広がった気がしたんだ。

「類が引退したら...の話?」
「そ」
「おじいちゃんとおばあちゃんで労働はキツイんじゃない?」

あたしはまだしも俺が農作業なんて身体を使う仕事は今だって無理だろうに、老体では...なんてブツブツと独り言のように顔を引き攣らせるから笑ってしまう。

「そんな年寄りになるまで俺に働かせる気?」
「え? だって大企業の社長ってその後は会長になって相談役になって...ほぼほぼ死ぬまでみたいな感じじゃない?」

確かにそんな事はあるのだけれど、ほぼほぼ死ぬまで...とかつくしの物言いは相変わらず面白い。

「俺は早々に引退するよ」
「いいの?」

良いも悪いも無い。
これは俺の......俺とつくしの二人の人生だ。

「世襲に拘りは無いんだ」
実のところ父も自分の後は俺...とは考えていないようなのだ。
「いつかは社長に就任するよ。それが俺の役目だとも俺は理解してる」

父→俺ではなくて、父→誰か→俺みたいな感じになるんじゃないかな?と言えば、年齢的にもそうだよねとつくしは頷く。

「でも花沢専務は我社期待のNO1次期後継者候補だよ? 多分類はすぐに社長になるよ」
「...そうなったらなったで引退時期をもっと早めればいいよ」
「そんなうまくいく?」

「大丈夫。だから、俺たちに子供が出来たとして...何が何でも会社を継がせるって訳じゃないから」
「うん ///

子供という単語に頬を赤らめるつくしの黒髪を撫でて、「だから...」と耳元に唇を寄せる。
その手を取ってその場に跪く。
濃紺のベルベットのケースの中にはエタニティリング。
俺が想像していたプロポーズってこういうのだよ。

見上げるのは宝石みたいに輝いている黒い瞳。


「愛してるよ。結婚しようよ」


眼下に広がる葡萄畑。
陽の光を浴びた黒髪が風に舞う。


「はい ///



いつか、この丘の上で最高のワインで乾杯しようよ。
どうしようもなく愛しているから。

親愛も純愛も全ての愛はここにある。
遠くからやってきた初恋は夢も希望も連れて来た。



運命の女神が靡かせる黒髪にキスを落とす。



これから先の未来は知りようも無いけれど、
いいものが出来ても出来なくても良いんだ。



ただ、いつだって誇らしくこの言葉を贈るよ。



「愛してる」って。










Fin.









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編集 / 2023.06.02 / コメント: 6 / トラックバック: 0 / PageTop↑

The Masterplan 30

カテゴリ: The Masterplan  / テーマ: 二次創作:小説  / ジャンル: 小説・文学

Chapter : 30





広い店内はカウンターの他に壁際にテーブル席が点在。
中央にはグランドピアノ。
無論、照明も何もかも落ち着いた大人と言うよりはセレブって感じの空間。
その入り口から近い扉を開けると少し明るい廊下が続いていて、間接照明に照らされている生花の香り。

「お疲れ様。待ってたよ」

一番奥の部屋に案内されて、扉を開ければこれまた広い空間にはグランドピアノ。
あたしに穏やかな声を掛けて入口までスマートに迎えに来てくれるのは、この店の経営事業主である美作商事の専務美作さん。

「久しぶりだね。迷わなかった?」とキラリと音まで出そうなほどのスマイルを見せるのは西門さん。

週末の夜。
予定通りに集う類の幼馴染とあたし。

「類はもうちょっとかかりそう?」
「はい...」

花沢が事業を売却する予定だったインドネシアの会社でトラブルが発生したと連絡があったのは夕方も過ぎた頃。
類が直接関わっていた事業では無いものの状況がクリアーになるまでは社内待機。
秘書であるあたしも残るつもりでいたのだけれど、田村部長と桐ケ谷主任で事足りるって言うのもあって......。

「軽食だけど...足りる?」と美作さんがテーブルの上に並べられている食事に視線を促しながら聞いてくる。
サンドウィッチにサラダ、オードブルがテーブル2枚分に並べられていて、フルーツにプチガトーやプリン等のスイーツも充実。
軽く眩暈を感じる。
だって食べるのきっとあたしだけ。

「牧野に食事をさせて」と類が美作さんに電話をしたらしい。
「お腹すいちゃうからね、先に行ってて」とあたしに微笑んでいたのは、不透明なトラブルであたしを残業させるのは忍びないいう類の気遣いだと思っていたけれど、普通にあたしの空腹を心配してのガチのやつだった模様。
「類がちゃんと食わせろってしつこくてさ」と苦笑する美作さんは、とりあえず適当に用意したけど足りなかったり他に食べたいものがあったら言ってねとウィンク。
「大丈夫です」と恐縮しながら応える心中ではウィンクに突っ込みを入れるあたし。

「類が女性の事を考えて気遣いを見せるなんてな...マジ変わったなアイツ」
感心したような西門さんがまたしてもキラリとスマイルを飛ばしてくるから圧倒される。
分かっていて飛ばしてきていると分かっていても心臓に悪い。
ただ無駄にスマイル飛ばしてくる男にろくな奴はいないと心中思う。

乾杯しようか...と美作さんに手渡されたのはワインベースのカクテル、ローズロッサ。
アーモンドやバニラの風味が広がる。

「ところでずっと気になっていたんだけど...」
食事を始めるあたしに美作さんが話始める。
「牧野さんに最初は恋人の振りさせただろ、アイツ」と、それは何故?と聞いてくる。
やはりバレている事実にあたしが苦笑する。
「別に振りをしていたのはどうでも良いんだけど...ただ類がそこまでする理由がわからんくてな」と西門さんは首を傾げる。
今までの類は恋人がいないことなど全く気にしておらず、自分や美作さんに見栄を張る理由も無かったと言う。

「女なんてうるさくてあざとくて面倒だって言ってたしな」
そう続く美作さんも、それが急に聞いてもいないのにまさに3人揃ってさあ飲もうか...といったところの開口一番に、「彼女が出来た」と言って来た時は驚いたよなと西門さんと頷き合う。

多分、それはあたしを連れ込んだ翌日の夜のことであろう。

「この春から自分の秘書になった一つ下の女性で髪は長い。黒い。ってな」
クックッと思い出したように笑う西門さんは、「子供の頃からの付き合いだけど初めて浮かれてる類を見たわ」と笑う。

「マジびっくりしたぜ。 類がベラベラと女の事話すなんて初めてだったから、それで俺花沢に行ったんだよ」と美作さんがあたしを見て微笑む。
「牧野さんに会いにね」と。

あの日美作専務が訪れてきたのはそんな理由だったのかと驚く。

「で、総二郎に報告してな」
「そそ。 なんか彼女っぽくなかったぞって聞いて」

二人は笑い合う。
それは美作さんがあたしに類の彼女だろうと確認した時のあたしが妙に驚いて絶句していたからとのこと。

「だから初めて牧野さんに会った時...恋人の振りをさせられてんだろうな...とは思ったんだけど......」
「もしかして本当に付き合ってるのかも?みたいな雰囲気もあって迷った」
「でも、まあ...あの報酬でそれは確信になったわけだけど」

二人が笑うのであたしも笑う。
実際に恋人の振りをしていたのだと。
そして報酬は1万円だと思っていたら100万円入っていてぶったまげたのだと。

「でも...最初に二人に恋人が出来たってお話をした時の類は...嘘じゃ無かったんですよ」

だって類の脳内ではもうキスもしたし胸も触ったし...一緒のベッドで寝たんだから彼女でいいよねって、そうなっていた訳だから。

「色々あって、あの時の類はもうあたしと付き合っているって思ってたみたいで......」
「「色々?あって?」」

詳しく。ばりに身を乗り出してきた二人に驚く。

「えっと...だから...その...あたし酔っちゃって...って、それも本当なんです!」

簡潔に言えば初めての接待の席でお酒を勧められ、会食終了後に緊張の糸が切れて酔いが回り、まあ介抱と言うか...何と言うか......。

「「あぁ...やっちゃったのか」」

なるほど。あるあるだな。と頷き合う二人に、違うそうではないと首を振るけれど......。

「類もそういうことするんだな」
「意外だな。 誘われても断るタイプだったのにな」
「やっぱ最初から気に入ってたんじゃね?」
「だなー。 類が自ら女の話とかしてきたの初だしな」
「でも...かわいいな類。 やったから付き合ってると思い込んで俺とあきらに自慢気に言ってきたのに、まさか牧野さんには付き合ってるつもりなんて無いとか言われたわけだろ?ぶぶっw」
「マジかわいい。 それで彼女の振りでいいからって連れて来て俺らの前で彼氏面してな。ぶっw」

「「しかも100万で!」」

アハハハハ、アハハハハハハハハ!

大笑いを始めたイケメン二人を前にあたしは無の心境でサンドウィッチからフライドチキンへと流れるように食事を進める。
少し類が可哀想なのと、そんな類をかわいいかわいいと甘やかす者がここにも二人いるという事実に呆れながら。

「あきら出張中に類と二人で飲んだんだけど、俺にデートについて聞いてきたのよ。かわいかったわ」
「デートについてってなんだよ?w 誘い方とかか?」
「どういうところに連れて行けばいいとか、どんなデートをすればいいのかとか...中学生みたいな事だ」
「ぶっw 夜のお誘いの仕方かと思ったのに...やべえな。かわいいすぎだろ」

アハハハハハハ!

「静のこともな...俺とあきらに何とかして欲しいって泣き付いて来たんだぜ」

「え?...グッ...ぐふっ...」
二人が話しに夢中なのを良い事に生ハムを夢の10枚一気食いをしていたあたしは驚きのあまり咽る。
「大丈夫? 落ち着いて食べて」と美作さんがあたしの背をさすり、ミネラルウォーターを渡してくれる。

「静さんの...こと?って?」と聞き返すあたしに、「静のことで牧野さんが嫉妬して不貞腐れちゃってるって」と肩を竦めながら言う西門さんと「俺と総二郎に一緒に来てフォローして欲しいってな」と笑う美作さん。

類に女のことで頼まれ事なんてしたの初めてだったと二人は「かわいいな」とまた笑い合う。

「あたしが嫉妬?」

違うの? と首を傾げる二人に、嫉妬と言えばそうだけど忘れてはならない事実があるだろうとあたしは話す。

「だってあたしと付き合ってるって二人に言ったところで本物の恋は静さんとであるって言ってた男ですよ?」

そうだったな...と二人は納得顔。

「でも、俺らに泣きついて来た時は完全に牧野さんしか見えてなかったぜ」
「静のことは子供の恋愛ごっこみたいなもんだとか言ってたしな...でも..それをつい最近までマジでしてたの自分自身なのにな。 あほなところあるよな」

「あほなんだよ。いつまでもいつまでも静に幻想抱いてな」
「静も類に理想を押し付けられてな...きっぱり言えば良かったのに」
「それな。...でもそれって静は静で迷惑に感じてなかったのかもな」
「ああ...類の理想は静の女性としての理想でもあったのかもなー」

「「ヘンな二人だったな」」

うむ。とまるでこれで完結。みたいな雰囲気の西門さんと美作さん。
「類の理想か...」ふと呟いたあたしの声に、「今はもう静じゃなくてそれは牧野さんだろ」と「牧野さんのこと好き好き大好きオーラ半端ないから気にするな」と二人は笑う。

気が付けば両サイドから肩を抱かれている自分の状況に驚いて、その手を振りほどくように立ち上がろうとするけれど、まあまあ...と二人に腰と背を支えられて身動きできず。

「ちょっ...あのっ...」

「司に会ったんだって?」
「牧野さんのこと牧野って呼び捨てにしてたぞ」
「友達だからな!ってなんか偉そうに言ってたわ」
「俺たちの方が出会いも早く、静との事では色々世話焼いて助けてやったのに、よそよそしいじゃん」

「そんなことは...!」

「じゃあ、俺らもこれからはつくしって呼ぶな」
「な、なんで!?」

「だってすぐ類と結婚するじゃん。 苗字より名前の方が良いだろ」

口角を上げる西門さんの眩いスマイル。
反対側からは肩に回した手のひらであたしの髪のれ歩一束掴んでサラサラと流す美作さんの微笑。


「「つくしちゃん」」


「何やってんだ! 離れろっ! 触んな!」


類の珍しく大きな声が響いてあたし達3人は同時に肩を揺らし、そうして類によって力任せに引き離された。





***





「ちょっとふざけすぎただけだって」
「からかっちゃってごめんて」

総二郎とあきらが「わるいわるい」と全く悪くなさそうに謝って来るのが更に俺を苛立たせる。
友達の恋人にまで手を出すなんて二人のこと見損なったと言う俺に、「大袈裟」だと総二郎とあきらに加わって牧野までがブーブー言い出してキレそうになる。

「牧野は俺の恋人だろ。なんであきらと総二郎の味方するんだよ」
「味方とかじゃ無いでしょ...」

「類、束縛はダメだぞ」
「男の嫉妬はみっともないぞ」

「みっともなくて結構! もう!触んなって!」
「酒渡しただけじゃねーか! うるせーな」

酒も渡すな、俺の恋人が飲む酒をお前が作るなとあきらを睨めば、バカじゃねーの!と呆れ顔をされるけれど気に入らないんだ。

「あきらも総二郎も牧野に勝手に話し掛けないでよ」
「何言ってんだよ? マジ...引くわ......」

引かれるのも理解しているし最近の俺はどこかおかしい自覚もある。

「......独占欲がやばいんだけど、お前等はマジ恋した事無いから分かんないもんな」

相談相手にもならない友人なんて、最早ただの子供の頃から知っているというだけの人間である。

「役立たず!」
「「はあ!?」」

デートや女性の扱い方について散々レクチャーしてやったのに何だその言い草は!と憤慨しているあきらと総二郎は無視。

「牧野ご飯は食べた? お腹はすいてない?」
「食べたし...ってか、そんな事はどうでも良いよ!」

散々お世話になった西門さんと美作さんになんてことを言うの!?と牧野も怒り出すから、またまた二人の味方なんて!と俺も不機嫌になる。

「ったく、お前は子供の頃からそーだろ。 静への独占欲丸出しでギャーギャー言ってたじゃねーか」
「静、静って後ついて回って、静とペアになれなかったら不貞腐れてな」

「何言ってんだ...! やめろ!」

牧野の前でまた静の話なんて!
慌てて牧野を振り返れば、何とも言えない目つきでジトリ...と俺を見ている。
その口元は歪んでいて、次の瞬間には引き攣らせた顔で溜息。

「留学する静に俺を置いて行くなって縋ってな」
「そ、そんなの中学とか...子供の時の話で...! やめろ!」

「何かのキャンペーンガールになった静の水着のポスター見て裸みたいな恰好するなって怒ってな」
「そのポスターに街中でキスするっていうイタイ行動もあったな」

「やめろっ!!」





***





あきらと総二郎への「役立たず」発言を撤回。
恐ろしい二人だ。
俺のこれまでの過ちとでも言うべき数々の静への妄信のほぼ全てを把握しているのだ。
幼馴染も善し悪しである。

未だ放心状態のような牧野をチラリ。
「牧野も知ってるだろ? 俺がイタかったことなんて......」
俺が拗らせていた片想いにドン引いていたのは牧野でしょと見つめれば、また一つ溜息を落として「西門さん、美作さん」と、どう云う訳か牧野は二人に向き合う。

「良くないと思います」

ニヤニヤしていた二人は急な牧野の真顔の固い声に「ん?」と首を捻る。
俺も予想外の牧野の表情に戸惑う。

「人の恋愛をバカにするようなこと、最低です」

久し振りに決まった牧野のカミソリシュート。
あきらと総二郎が我が耳を疑うように見つめ合う。

「類が静さんを慕って憧れていたことのどこが笑えるんですか?好きな人の肌が自分以外の目にふれる事を嫌がる事のどこが可笑しいんですか?」

「いや...別にバカにしてたわけじゃないぞ俺たちは」
な?と総二郎があきらに同意を求めてあきらはそれにウンウンと頷く。
「類が俺らのことを役立たずなんて言うから、ちょっと揶揄ったと言うか...」
「そそ。それに、そんな子供の頃の好きとか何とかなんて笑い話だろ?」
「類、お前だって勘違いしてたって言ってたもんな!?」

慌ててその場を収めるが如くフォローし合うあきらと総二郎から視線を牧野に移せば、その姿は驚く程に凛としていて、まさに毅然とした態度。

「子供の頃の好きとかでも笑い話になるものとならないものがあります」

静かな牧野の声が響いてあきらと総二郎も動かしていた口を止める。

「類の場合は後者です。 ならないほうです」

確かに笑い話にするには痛すぎるもんな...と自身のことなのに恥かしさと言うか情けなさと言うか...思わず溜息が落ちそうになるけれど、「だって、それは......」と続けるる牧野の一言に、それは落ちる前に消えた。



「純愛だったから」



世界には自分と静しかなくて、彼女が話してくれる日常しか知らなかった。
それが全てで他は何もいらなかった。

それは恋と呼ぶには幼過ぎて、俺はそれを拗らせに拗らせて、いつしか恋も愛も憧れも全部まとめて放り出していた。

自分自身でさえ勘違いだったと結論付けた積年の想いを、どうして牧野がそう言うのだろうか。


胸が締め付けられるような感覚。
こみ上げてくる感情に戸惑う。


俺のその恋に大袈裟なまでに引いた表情で、失礼なほどに笑い転げていたのは牧野本人なのに......。

どうして、俺以外の誰も知らなかった俺の気持ちを牧野がその言葉にするのか。



「そのポスターにキスをするほど恋焦がれる気持ち、お二人には分からないんでしょうね」

何処か蔑みを帯びた牧野の声が響いて、その視線は呆れ返った感。
余りのことに驚く二人の気持ちも分かる。
俺だって言葉も無い程に驚いている。

「恋を知らない人が誰かの恋を笑うなんて、そっちの方がちゃんちゃら可笑しいわよ!」

確かに類の役立たず発言は酷いけれど、友達の恋をあんな風に笑い話にして揶揄うなんて!と、どこまで正義感が強いのだろうか。笑えてくる。


「類、帰ろ」
「うん」


罰悪そうな二人に「またね」と声を掛ける。

プリプリしていた牧野も少し冷静になったのか、急に直角に腰を曲げて「すみませんでした。失礼します」と二人に頭を下げる。
そうしてまた長く黒い髪がさらさらと流れる。





***





「あきらと総二郎の顔...思えばあんな二人の顔見た事無いかも...ぷぷっw」

割とああ言えばこう言うタイプの二人が絶句してたもんな。
しかも総二郎なんて珍しく目を見開いていたし、あきらなんてフリーズしてた。

「また...やってしまった......」と頭を抱えている牧野の耳にその黒髪を掛ける。

「牧野...ありがと」
「うん? 何が?」

顔を上げた牧野の大きな瞳が不思議そうに揺れる。

「俺の拗らせに拗らせた勘違い片想いのこと...あんな風にさ......」
「だって、全てだったったんでしょ?」

当然だと言わんばかりに牧野が言う。
子供だろうが勘違いだろうが、誰かや何かを自分の全てだと言い切れる事なんて、人生であるかないか...大体は無いぐらいのことだよと。

「でも純愛は言い過ぎだよ」
「なんで?」
「だってあれは...恋と言うより姉を慕う的な...親愛みたいな感情だったよ」
「うーん? 類本人がそう言うならそうなんだろうけど、あたしには純愛に思えるよ」

そんな風に言ってくれるのって牧野以外にこの世にいないと思う。
だから俺はこんなにも牧野つくしと言う女が愛おしい。

「確かに類の静さんへの想いは拗らせに拗らせたやばめの片思いだけどさ」
「やばめなのかよ」
「やばいでしょ。 しかもかなり重めのやばいやつよ」

そうだな...と苦笑気味に呟いて牧野の肩を抱き寄せる。

「今はもっとやばくて重いんだけど...牧野、大丈夫?」
「え?」

「独占欲がやばいって言ったでしょ?」

自覚していても止められない。

「どこかで仕様が無いとか仕方ないとか...諦められていたあの頃とは違うんだ」

今はもう仕様が無いも仕方ないも俺にはきっと通用しない。
何一つも諦められない。

守りたいとか受け止めたいとかそんな次元では無い。


「愛してるよ」


生まれて初めて言葉にした。
だって、それ以外の言葉では伝えられそうにも無いから。


「愛してる。 もうなんかどうしようもなく......」


ポロンと零れ落ちそうな瞳は吸い込まれそうな黒色。
真っ赤な顔と柔らかな頬に小さな唇。


思わず抱きしめたのは、締め付けられた胸の奥から込み上げてくる感情に、本当にどうしようもなく愛しているという言葉だけが溢れていたから。









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編集 / 2023.05.31 / コメント: 6 / トラックバック: 0 / PageTop↑

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