Whatever

花より男子 二次創作小説 CP 類×つくし

 

定期メンテナンス 





ようやく認定エステティシャン資格を取得。
長い道のりだった。

...とは言え、裕福な家庭の専業主婦であるあたしなので、
旦那様は、あたしの暇つぶし、趣味程度に考えていたようだけど。

違う。
全然、違う!

これは、あたしの女性としての、妻としての、一念発起だったわけ。

あたしが、何故に、この資格取得に猛烈に心血を注いだかと言うと、
それはひとえに、旦那様の身体メンテナンスを一手に引き受ける為に他ならない。

あたしの旦那様は、それはもう、
世界の名だたる美しさを表するものの一つとして認定されているぐらいの人なの。
長い手足に抜群のスタイルとほど良い筋肉。
色素の薄いサラ髪は風など無くともなびき、その瞳は汚れを知らない輝きを放っているの。

そんな旦那様との新婚生活にも慣れてきた頃、ふと、思ったの。
旦那様は色白の方なんだけどね、肌なんかもいつもスベスベだし、ムダ毛なんて見たこと無いし、
ただただ美しいとウットリしていた時に、ふと、思っちゃったの。
どうして?って。

それで、気になって気になって、思い切って聞いてみたら、
定期的に身体のメンテをしてもらってるって言うのよ。

あたしも勧められて定期的にボディエステやらフェイシャルエステやら行ってるしね、
男性とはいえ、旦那様ぐらいの人ともなれば、それはそうか...と、
最初は納得はしたのだけれど......。

ちょっと、待って。
と、重大な事に気付いてしまったの。

定期的にメンテって、あたしと同じようにボディエステやらフェイシャルエステやら、
はたまたカイロプラクティックとか...を、されているってことよね!?
つまり、この美しい旦那様のすべすべの肌とか、このウットリするほどのボディラインとか、
あたしの知らない女の人が触れているってことよね!?と......。

それで、いてもたってもいられなくなって、
旦那様にこの資格をどうしても取得したいと、願い出たのが始まり。

だって、イヤなの、
あたしの旦那様にさわらないでほしいの。

だから、心血を注いだわけ。

そして、ついに...ついに!
あたしが、この手で、旦那様の身体を隅々までメンテできる日がやって来たのよ!

旦那様は超多忙な一流企業の役員なの。
って言うか、次期社長。
生まれながらに、その宿命を背負って生きてきた人なんだけど、
家柄や富をアピールするようなことはなくて、とっても控えめなの。

そんな超絶エリートの旦那様は心身ともにお疲れの毎日だから、
妻であるあたしのお役目は、家庭での旦那様への癒しなの。
今までは、楽しく健康的な食事とか、ゆっくりと癒される入浴とか、心地良い睡眠とか......
そういったものに力を入れてきたのだけれど、
これからは、そこにもう一つプラスされるの。
とびきりのリラックスタイムを、この手で旦那様に提供出来るの!


感動に震えながら帰宅......。





***





旦那様とは正反対で、生まれながらに将来の展望など無い貧困家庭で育ったあたしだけど、
結婚をしてからは、今までの考えを全て改めた。
何よりも旦那様が健やかに気持ちよく毎日を送れるように、これが第一なのである。
貧乏根性丸出しで安さを重視してはいけないのだ。

旦那様が使用するものは、全てチェック。
お気に入りのものはメモ。

無論、食材等も厳選している。

結婚前には花嫁修業として、
旦那様の実家お抱えのシェフに自ら弟子入りをし料理のレパートリーも増やした。



夕食とバスの準備が完了。
普段は使用していないゲスト用のベッドルームへ向かう。

旦那様専用、身体メンテナンスルームにリフォーム済 (旦那様には秘密)

ベッドサイドにオイルを並べタオルも準備。
ぬかりは無い。






















帰宅した旦那様はいつも通りに食事タイムとテレビタイム。

「なんか良いことあった?」と、入浴タイム前に、突然、顔を覗き込まれて驚く。
何も無いよと、どうしたの?なんて、平静を装えば、
「なんか今日ずっとニヤニヤしてるじゃん」と、少し微妙な表情で言われて顔が引き攣る。

「実はね、ついに、エステティシャンの資格取得したの」
「ふぅん?」

「良かったね」と、微笑みながら、あたしの顔を覗き込む。

「そっ、それでね、そのっ、今日は、あたしがメンテを...! ///」

ニコリとした旦那様が小首を傾げる。

「き、今日って言うか、
 これからは、いつも、あたしが、それ...その...担当と言いますか...! /// 」

あたしの意気込みに旦那様の笑顔は全開。
眩さに目が潰れそうになる。

「じゃあ、お願いしようかな」
「う、うん /// しょ、初心者だけどね、資格もあるからね /// 」





***





広く大きく美しい旦那様の背中。
今までこんなにも近くで見たことが無かったから知らなかったけれど、
背中さえも引き締まっていて、ウットリしてしまいそうになるのを堪えてマッサージ。

「類、どう? 気持ちいい?」

「ん。 オイルプレイ、はじめて」

......!!

「なっ、ななな...! そーゆーんじゃないからっ! /// 」

思わず飛び退いて慌てふためくあたしに、
うつ伏せの旦那様のクスクスとした笑い声が聴こえてくる。

「脇腹のとこさ、すげー感じるから、もっとさわって」

「ちょっ!/// 違うから! /// 」


そう怒ってみても、半裸の旦那様をベッドにうつ伏せにし、
オイルマッサージをしていることは事実なので、急速に羞恥が全身を駆け巡る。


フフフ...と笑う旦那様の声音は愉しそうで、だから、羞恥を後方に追いやって、
あたしは念入りにマッサージを続ける。


「こ、これで、もう、エステとか行かなくて良いでしょ? /// 」と、
最大の目的であり、どうしても排除したかった定期メンテについて、サラリと言えば、
「行ったこと無いけどね」と、
クックッとかみ殺した笑いが聴こえて、マッサージの手が止まる。

「背中はもういいよ」と、ゴロンと仰向けになった旦那様と目が合う。


「早く、続き」と、面白そうにあたしを促す旦那様に、
行ったこと無いとはどういう事だと問えば、
「知らない女にマッサージされるとか気持ち悪いんですけど?」と、応えられて唖然とする。

「男でもやだよ」と、付け加えながら、
「やばいな。 次は何してくれんの?」と、期待に満ちた瞳が愉快そうに揺れている。



あたし、ずっと、他の女性が旦那様に触れているのが、
それが例え仕事であったとしても、イヤだと、どうしてもイヤなのだと、
それだけで、躍起になって、心血を注いできたけれど、
それって...あたしの思い込みだったの!?

って言うか、今まで、ずーっと、この日の為に頑張ってきたし、
そんなこと考えもしなかったけれど、
これ、冷静になってみると、めちゃくちゃ恥かしいじゃない!

こんな明るい個室で、旦那様の素肌にオイルつけて、オールハンドでマッサージとか、
もう、リンパの流れとかパニックで分からなくなっちゃってるし!



「早く。 癒してくれるんじゃないの?」と、急かされて、
頭をぶんぶん振るあたしを、旦那様が吹き出して笑うのさえ怒る余裕もない。


集中。
集中。

これは、デトックス。
決して、やましい、やらしい、それではない。


深呼吸をすれば、アロマオイルの香り。


「...もっと、優しく撫でてよ」
「そーゆーんじゃないんだって /// 」

「そこより、もうちょっと下、お願い」
「そこは関係ないから /// 」

「え? じらしプレイなの?」
「だから! /// 」


とびっきりのリラックスタイムを旦那様に提供出来ると思っていたけれど、
旦那様はクスクスとずっと面白そうで、なんか、ちょっと違う気がするけれど、
それでも、心を許して、こんな風に楽しそうにしてくれているってことは、
きっとリラックスしているのだと納得をする。


「そこより、もうちょっと上、お願い」
「だから、そこは... /// 」


ふと伸びてきた旦那様の腕に捕らえられる。
素肌の胸に抱き止められれば、アロマオイルの香り。


「もう、無理なんですけど」と、旦那様の声と同時にぐるんと反転。





***





リラックスタイムのはずが、ヘトヘトになっている事に気付き、
何とも言えない気持ちになる。

二人で湯船につかりながら、たった一度でめちゃくちゃになった、
旦那様専用 身体メンテナンスルームを思い出せば僅か憂鬱にもなる。


「あたし、類にリラックスしてスッキリしてもらいたくて...」
「スッキリしたよ」

今夜は初めてのことが多くて、いつもよりもスッキリした感が大きいよなんて、
そうじゃない感が強い。


あたしは、日々、仕事に追われている旦那様に、
極上の癒し、リラックスタイムをこの手で提供したかったのに......。

溜息と共に、エステに行ったことが無いのに、
何故にこんなにも、お肌すべすべなのかを不思議に思って聞けば、
「言ったじゃん? 定期的に身体メンテしてもらってるって」と、旦那様の口角が上がる。

あの時も、そう言われて、
それであたしは、一念発起したわけだけど......。


「定期メンテに、これからは、こーゆープレイも組み込んでもらえるの?」と、
後ろから緩くあたしを抱きしめたまま、耳元で囁かれる。


「プ、プレイ /// じゃないから! /// 」

「担当なんだろ? 俺の」
「そ、それは...そう、だけど /// 」


ん?


ハッとして振り向けば、ニヤリとしている旦那様。
ようやく理解したあたしの脳。


「長かったなあ...資格取るまで」
「え?」


旦那様の呟きに再び驚いて振り向けば、
クスクスしたまま、別にそんな大層なもの取得しなくてもいいのに、
拘りが強いよねと笑う旦那様に唖然とする。


「今後とも、俺の身体メンテよろしくね」

「...はい。定期的にさせていただきます /// 」


だって、あたし、花沢類の担当だからね。












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コメント

Re: タイトルなし

麦猫さま
そうそう。つくしちゃんって一つのことに夢中になると極めそうですよね。
それで今回は心血を注いだ模様ですw
旦那様のメンテは誰にも譲らない!ってねw
いつもコメントありがとうございます。

URL | so #-

2019/08/25 00:46 * edit *

Re: タイトルなし

チュンsukeさま
オイルプレイ楽しんで頂けて良かったです。
反応アリらしいですよ。
以前、聞いたことあって、それをイメージw
類くんのメンテはつくしだけ。最初から。
確かに臀部はつくしには無理な気がするけど、何かのスイッチが入ったら熱心に揉みそうw
小さいハンドタオルじゃ間に合わないですよねw
いつもコメントありがとうございます。

URL | so #-

2019/08/25 00:45 * edit *

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| #

2019/08/21 19:32 * edit *

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2019/08/21 14:36 * edit *

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